オススメの「良い」ボイトレ講師とは?

「カラオケで高得点を取りたい」

「音痴を克服したい」

「ミックスボイスを習得して、幅広い楽曲を歌えるようになりたい」

ということで、さっそく近くのボイトレスクールを検索するも、いろいろありすぎて、何を基準に選べばいいかわからないという方は多いと思います。

筆者も、「あの歌手のように表現豊かな歌声で歌えるようになりたい」と思ったことをきっかけに、YouTubeなどで独学をしていましたが、限界を感じ、3年間ほどボイトレのスクールに通っていました。

スクールでは、10人以上の講師からレッスンを受けてきましたが、そこで実感したことは、

スクール選び < 「良い」講師に出会う

です。

どんなに評判が良い大手のスクールに通っても、「良い」講師に出会わなければ、目標を達成するまでに多くの時間とお金を投じることになってしまいます。

そこで今回は、複数の講師からレッスンを受けてきた経験をもとに、「良い」ボイトレ講師の共通点をまとめました。

「現在ボイトレスクールに通っているものの、なかなか思ったような成果が出ていない方」、   「これからボイトレスクールに通う予定であるが、どのような基準で講師を選べばいいかわからない方」のご参考になればと思います。

この記事は、主に「初心者」や「趣味の一環としてボイトレを習おうと考えている方」を想定して作成しています。また、あくまで筆者の経験と主観に基づきまとめた内容であるため、絶対的な指標ではないことをご承知おきください。

「良い」ボイトレ講師の共通点

筆者が考える、「良い」ボイトレ講師の共通点は、以下の7つです。

「良い」ボイトレ講師の共通点
  1. 初めて聞いた楽曲でもすぐに伴奏できる
  2. 生徒の状態を見ながら、必要なアドバイスをする
  3. 表現力の指導+声づくりのトレーニングをする
  4. 「目標」に近づくため、複数の方法からアプローチできる
  5. 無理な発声をさせない
  6. 講師に依存させようとしない
  7. 録音はウェルカム
  8. レッスン終了後、生徒が「充足感」と「やる気」に満たされる

以降に、詳しく解説します。

初めて聞いた楽曲でもすぐに伴奏できる

筆者が通っていたボイトレスクールは、45分間のレッスンのうち、前半に声づくりのトレーニング、後半に極めたい楽曲の練習を行っていました。

後半の楽曲練習において、「良い」講師の方々は、初めて聞いた曲であっても、その場ですぐにコード進行を把握。キー変更も難なく行い、すぐにピアノやギターで伴奏していました。

講師の経歴は様々ですが、このようにすぐに伴奏できるということは、それだけ音楽に精通している証拠だと言えます。

反対に、必ずしも「すぐに伴奏できない=良くない講師」と言い切ることはできませんが、初心者としてスクールに通う以上、音楽の専門知識を持った講師から学ぶ方が、はるかに安心感がありますよね!

表現力の指導+声づくりのトレーニングをする

みなさんが好きな歌手や、思わず聴き惚れてしまう歌い手にはどのような特徴があるでしょうか。

「声が好き」、「表現力が豊か」、「歌詞が刺さる」など、様々な要素があると思いますが、「表現力」については、歌い方の分析と練習により、ある程度は独学でも向上させることができます。

しかし、基本的な発声方法を身につける「声づくり」は、声楽に関する専門知識を要するため、独学での習得が難しい部分です。

また、骨格や筋肉のつき方は人それぞれ異なっているため、YouTubeやネットから得た発声方法が、すべての人にとって適切であるとは限りません。

独学に基づいた発声が誤っていて、のどに負担をかけ続けた結果、のどを傷つけてしまったり、変な発声のくせがついてしまったりというリスクもあります。

せっかくお金をかけてボイトレのスクールに通うのであれば、独学でも可能な「表現力の向上」だけではなく、専門知識が必要な「声づくり」に、より力を入れたレッスンをおこなうことが理想的です。

生徒の状態を見ながら、必要なアドバイスをする

当たり前ですが、「お腹から声を出しましょう」、「腹式呼吸を意識しましょう」などの、誰にでも当てはまる、一般的なポイントであれば、YouTubeやネット検索により、独学でも身につけられます。

一方で、「良い」講師は、それぞれの生徒の状態を見ながら、改善すべき点を見抜き、具体的なアドバイスやトレーニング方法を教えてくれます。

漠然とオススメされた発声トレーニングを行うだけでは、モチベーションが下がりますし、自分が目指している方向にステップアップできているか、不安になってしまうと思います。

「困っていること」と「理想の状態」を講師に伝え、「今の状態」、「問題点」、「具体的な解決策(練習方法)」を教えてもらえると、効率よく、納得して練習に取り組むことができるようになります。

「目標」に近づくため、複数の方法からアプローチできる

例えば、「高音域を出せるようになりたい」という目標をもってレッスンを受けるとします。

講師は、現状の発声を確認したうえで、問題点を分析し、目標に近づくために、いくつか必要な練習方法を紹介してくれます。

紹介された練習方法を一定期間試したものの、なかなか思ったような発声ができないとき、「良い」ボイトレ講師は、ほかの新しい練習方法を紹介したり、別の原因を疑ったりと、あらゆる角度からアプローチすることができます。

知識が多く、指導経験がある講師ほど、たくさんの選択肢を提供することができるため、より短い時間で目標を達成することにつながります。

無理な発声をさせない

筆者がスクールに通い始めたばかりで、まだ基本の「き」の発声すら身についていない頃、

「もっと声出して」、「もっと口を大きく開けて」、「まだ(上の音階に)行ける」

と言われ、無理やり声を張り上げたり、のどをしぼって苦し紛れに上の音階の音を発声したりということがありました。

誤った発声方法だったせいか、自分の中の課題であった「声量アップ」も「高音域の発声」も解決できないままであったうえ、レッスン終了後にのどを痛めてしまいました。

しかし、その後に出会った別の講師から、声を出しやすくするための体の使い方や練習方法を教えてもらい、しばらくトレーニングを続けた結果、自然と声量が上がり、高音域も驚くほど楽に発声できるようになりました。

このように、「良い」ボイトレ講師は、基本的な発声が身についていない生徒に対し、無理に声を出させようとするのではなく、声量や声の質を高めるための具体的な方法を指導します。

また、低音から高音に向かった後、その高音から折り返して低音に戻るような音階練習では、「良い」ボイトレ講師ほど、生徒が出し得る限界の高音を瞬時に把握し、のどをふりしぼってまで高音を出させようとはせず、すぐに折り返して低音に戻る傾向がありました。

ある程度基本の発声が身についている場合は、出し得る最高音より少し上の音まで発声させることも考えられますが、初心者のうちは、無理な発声により、のどに負担をかけてしまう危険があるため、注意が必要です。

講師に依存させようとしない

歌唱力を向上させるため、ボイトレのスクールに通うことは、有効な選択肢の一つです。

ただ、ボイトレのスクールに通いさえすれば、必ず歌唱力が向上するというわけではありません。

レッスンで教えてもらったことを念頭に自主練習をおこない、理想の歌い方ができる感覚をつかむことが、何より大事だと考えています。

言い換えると、レッスン以外にも、自分の歌声と向かい合って分析したり、理想の歌い方に近づくにはどうしたらいいか、試行錯誤を繰り返したりということが必要になります。

常に講師がそばにいて、一から十まで質問できるわけではなく、時間にもお金にも限りがあることを考えると、「自主練習」と「工夫して改善する力」が、歌唱力向上には不可欠です。

筆者の場合は、ある講師から、「自分(筆者)の中に○○(←筆者の名前)先生という、もう一人の先生を作ってもらいたいと思っています」と言われ、このことを実感するようになりました。

反対に、「スクールに通って、私(講師)のレッスンを受けてさえいればすぐに上達する。」、「他の先生の言うことは気にしないで、私(講師)が紹介する練習だけしていれば良い」と、生徒を依存させようとしたり、囲い込もうとしたりするような声かけをする講師には、要注意です。

ただ、スクールに通い始めたばかりの頃は、知識も経験も少なく、上記のような自己分析は難しいため、講師からのアドバイスをひとつひとつ消化しながら、徐々に引き出しを増やしていければ良いと考えています。

録音はウェルカム

筆者は、レッスンの限られた時間内で、講師からいただいたアドバイスや練習方法を聞き逃すまいと、スクールに通い始めたばかりの頃は、メモ帳とペンを持ってレッスンを受けていました。

しかし、ある時、新しい講師から、メモではなく、スマホでの録音による記録を勧められました。

これが、驚くほど有効でした!

メモの場合、記録に時間がかかるため、レッスンが中断することや、書き漏らしが発生してしまいますし、レッスン当時は不要な情報だと考えてメモしなかったことが、後々になり実は大切な情報だったということもあります。

一方で、録音の場合は、すべてが記録されているため、記録漏れやレッスンの中断がなく、集中してレッスンに取り組むことが可能になります。

さらに、ピアノが自宅にない場合、ピアノを演奏できない場合でも、録音した音源を再生すれば、自宅でも、レッスンと同じ発声練習をおこなうことができます。

メリットはまだあります。自分の歌声を客観的に聞くことで、自分の中では「できている」と思っていた部分が、実は「改善の余地あり」であったことに気がつけたり、過去の歌声を聞き返して、成長を実感したりすることができます。

効率アップにモチベーションアップ、レッスンの録音は良いことづくしです!

それにも関わらず、レッスン中の録音をNGとする講師もいます。

「録音により得られるメリット」と「録音がNGであっても、その講師からしか習えない何かを得るため通い続けるメリット」、どちらを選ぶかはあなた次第です。

レッスン終了後、生徒が「充足感」と「やる気」に満たされる

これまでたくさんの項目を並べてきましたが、この点が何より大切だと考えています。

「レッスンを通して、新しい課題を見つけた」、「以前はできなかったことが、できるようになっていた」、「講師の歌声に魅了された」、「うまく発生するためのコツをつかみかけた」、「歌の奥深さに気づかされた」

このような実感が、歌唱力アップに向けた練習に対する、何よりも強いモチベーションになります。

「楽しい!」、「もっと上手になりたい!」と思えることが重要です。

おわりに

今回は、「良い」講師に共通する特徴をまとめましたが、いかがでしたか?

実は、ご紹介した特徴の有無のほかに、もう1つ大切な点があります。

それは、講師との「相性」です。

講師も生徒も同じ人間ですので、相性の良し悪しはあると思います。

今回紹介した特徴を持ち合わせていて、かつ、自分と相性が良い講師と出会うため、様々な講師のレッスンを受けられるスクールをお勧めします。

ちなみに、筆者は、全国に教室を持っており、様々な講師を選択できる、「シアーミュージック」に通っていました。

この記事を最後まで読んでくださったみなさまが、「良い」講師と巡り合い、ますます歌唱力が向上するよう心から願っています!

コメント

タイトルとURLをコピーしました